助教 博士(工学)
専門分野 | 数理工学、社会シミュレーション |
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主な研究テーマ | 社会シミュレーションは世の中の動向を予測するために幅広く応用される技術です。一方でその複雑性と計算量にはトレードオフの関係があります。そのような問題を解決するため、あらかじめ蓄積されたシミュレーション結果を利用して機械学習モデルの構築することにより、複雑性と省計算量を両立する手法の研究などを行っています。提案された手法は、例えば感染拡大に関するシミュレーションに対して瞬時に有効性の高い施策を見積もるための枠組みに応用されています。 また、道路ネットワーク上を移動する貨物輸送車の輸送スケジューリングモデルや自動車が利用する施設の配置モデルの構築などにも取り組んできました。貨物輸送車がある地点からある地点へ効率よくモノを届けるには、綿密に練られた交通計画の作成が大切です。車両がいつどの経路を通るのか、その経路上でどの施設をどれだけ利用するのか、その施設はどこに配置すれば良いのか、計画しなければならないことはたくさんあります。しかし、これらの計画には様々な制約が存在するため、手作業で作成することはとても困難と言えます。このような交通計画問題を数理モデルとして定式化することで効率的に問題を解く手法に関する研究も行っています。 |
在校生への一言 | 問題に直面した際にはただ答えを求めるのではなく、なぜそうなるのか、と思う気持ちを持って試行錯誤してみてください。なぜ?を解消するために自ら学んだ技術や理論は身につきやすく、将来大きな武器になるかもしれません。 |